いまさらながらですが、冬にスキーに行ったときのお店のご紹介です(^□^)
富良野スキー場は旭川空港からのアクセスもよく、ゲレンデ規模が大きくロングクルーズが楽しめるのでお気に入りのスキー場です。ただ残念なのは、西武系の運営なのでゲレンデ飯がおいしくないのですよね。ホテルのご飯も画一化されていていまいち。北海道を意識しているのはわかるのですけど、富良野って内陸ですからねえ。関東でいうと埼玉あたりの位置なのに、海産物を押されても・・・って思うんです。観光客のニーズにあわせているのかな?なら仕方がないのかな。でも、そもそも、プリンスホテルの夕飯は高いんですよ!!
なのでいつも、ホテル飯は朝のみで、夕飯は外飯にしています。北の峰であれば、ホテル外でも何件かお食事処がありますからね。
最近は冬の期間限定で、ゲレンデホテル区域と富良野市街地各拠点を結ぶシャトル便を片道100円(前は無料だったんですけど・・・)で運営してくれているので、今年はそれを当てにして新富良野プリンスへ宿泊し、夕飯はふらの市街地でとることにしました。
とはいえこのバス1時間に1本程度で、終了も早いので、店の滞在時間など時間割りをきっちり計画して利用しないといけないのですけど。でも、安いし、ほぼ時間通りに運行してくれるので安心だし、かなり重宝します。
今回は結局3日間の夕飯全てこのシャトルバス利用しましたよ。
実は初日だけは、さすがに移動で疲れているから、ホテル内で食事をとる予定でいたんですが、部屋においてあった各レストランのメニュー表を見て、食べたいものがほとんど無い!しかもお財布の許す値段で食べられない!ということがわかり急遽シャトルバスを利用して市街地へ移動しました。
ものすごく慌てて部屋を出たので、どこに行こうか決める時間も無く、とりあえず翌日行く予定にしていた支那虎を目指すことにしました。バス停を下りてトボトボ10分。・・・しかし・・・なんと定休日でした。がっくりです。
その後、40分程度、極寒の街中を散策しました。ホテルからもってきた市街地のマップを見ながら、行きたかったお店をいくつかピックアップし目指したのですが・・・月曜定休日って多いみたいですね・・・。やっぱり下調べは大事ですね。
富良野市街は家と家の間隔が広く高い建物は無く、しだいに距離感がなくなり、人通りはほとんどなくてゴーストタウンかと思うくらい(北海道の人は温かい家から出てこないというのは本当なんですねえ)。寒い・・・寒すぎる~。
なんて言いながらも、ドラマ「風のガーデン」で使用していた病院の前で写真を撮ってみたり、小川沿いを歩いてみたりとそれなりには楽しみましたけど。・・・いや楽しまないと死にそうだったからなんですけど。
鼻水も涙も凍らせながら、トボトボと歩いていた時に発見したのがこちらのお店「鉄板焼き マサ屋」(駅からは徒歩5分という好立地です・・・私達のようにさまよい歩かなければ・・・)
扉を開けると中は天国。ホカホカです。あっという間に鼻水が解けて流れてきました。
今、富良野が町をあげてプッシュしているという「富良野オムカレー」があったので、それをいただきました。富良野オムカレーは富良野産の野菜やお肉、お米を使用していて、まさにここにこないと食べられない1品。それにコーンタップリのサラダと富良野牛乳(持ち帰り不可)がついてきます。
カレーは赤ワインがきいていて、スパイシーなデミグラスソースといった感じ。カレーなんだけど甘さも強く、オムライスとの相性はばっちりです。お米はバターでぱらぱらに炒めてあるので、カレーがよく馴染みます。卵もふんわりしていて、ひとつひとつ仕事が丁寧ですね。カレーにあぶった豚トロがのっているのですが、この豚の脂が半端なく甘くて旨い。「この甘みは上富良野牧場でジャガイモやコーンを食べている豚かもね~」なんて騒いでいたら、店主が
「そうでしょ。この豚は脂がうまいのよ。それもちゃんと香ばしく仕上げてあるのにさあ・・・そこを、わかってくれるの日本人だけなんだよね。外人さんは脂身は体に悪いからって全部そぎ落としちゃうんだよ~」
と嘆いていらっしゃいました。ええ~、豚トロから脂をとったら肉はどれだけ残るんでしょう・・・。
富良野牛乳はあの「フラノデリス」のプリンに使用しているので有名ですよね。濃厚だけど、さっぱりしていてのみやすくて好きです。
その後も、豚肉がおいしくてキャイキャイ騒ぎながら完食。
そんなに豚肉がおいしかったんなら「炎のスペアリブ」を食べてみない?と、お勧めされました。
お勧めされたら頼まないわけにはいかないですよね。幸いバスまではまだまだ時間もありますし。
「寒い中きてくれたんで特別に大きい肉焼いてあげるよ。炎もいつもよりサービスしちゃおう」
お店の照明を少し落とし、天井まで届くような炎で豪快に仕上げていただきました。店長が隠れてます、火事!!火事ですよ!!
ジュージューと音を立てる鉄板からはみ出しています。
「あっついから気をつけてね」と言われたそばから、ガッツいて口の上火傷しました(半笑)
味付けは塩コショウにブランデー。
店主いわく
「おいしい素材はそのままが一番。」だそうです。同感です。
表面がカリっと仕上がっていて、家のフライパンではなかなかでない技です。
お店に入るまではなかなか冒険でしたが、この店に出会えてよかったです。
&金額は富良野にしてはチョット高目かな・・・けどホテルよりは全然安いです!!し、食材や丁寧な調理をみていれば納得の値段です。
しかも、この店、バス停の目の前なので、ギリギリまで店内にいられるというのがありがたいかった。帰りはホカホカのまま、ホテルまでたどり着けました。
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