先日「潮干狩り」で「秘密の穴場」があると、相方にそそのかされて三浦の岩場へいってきました。確かに、人はあまりいなかったのですが、貝もあまりいませんでした(TへT;)
かなり長いこと頑張ったのですが、あまり収穫はなく、ひたすらおなかがすいたので諦めてご飯を食べようと車へもどっての時計をみると13:50。私の腹時計はもっとたっているように思っていましたが、この時間ならと「松輪の江奈ビレッジ」へ向かうことにしました。
到着すると、駐車場がガラガラ。土曜日なので通常であれば「船釣りをしている客の車」がいっぱいのはず。しかし、店に向かうと「営業終了」の看板が!!
あらためてスマホの時計をみると「15:20」。あちゃ。車の時計がおかしかったらしいです。私の腹時計のほうがあっていた(笑)
松輪は、横須賀と城ケ島の真ん中くらいで、周囲は海かキャベツ畑。市街地へ出るにはそこそこ時間がかかります。
おなかのすき加減はピークです。この周辺で飲食店らしきものを見た覚えが全くなく「さてどうしようかと」思っていたら、相方が珍しく「毘沙門茶屋っていうものがあるらしいんだ。ネットで毘沙門で検索するとかなり上位に毎回登場するんだよね」という。
あらためてGOOGLEで調べてみると、確かに今いる場所から車で5分移動した先の場所を示している。「松輪の江奈ビレッジ」の前を通っている同じ道の並びにあるらしい。しかし、この道は何度となく往復したことがある道。そんな飲食店、道沿いで見た記憶が全くないのですが・・。
「とりあえず行ってみますしょう」ということになり、スマホのGPS&マップ機能をONにして、出発。
GPS&マップ機能便利ですねえ。目的地が着々と近づいてきます。
トンネルを抜けて「そろそろ、右手に見えてくるはずなんだけれども・・」とキョロキョロしていたら「営業中」のノボリがどどどーんと立っていました。古民家のような建物に「毘沙門茶屋」の看板も。
この辺りは、いつも海(湾)のほうを見ながら走っているので気が付いていなかったようです。
つくりが古めかしく草木が生い茂っており「営業」しているのかちょっと不安になる外観でしたが、入口の囲炉裏から、お魚を焼いている良い香りがして私たちを呼んでいます。ああ、おなかが鳴ります。
時間は、もう15:30。
引き戸に「営業時間16時」と書いてあり、一瞬躊躇していたら、中から「やっていますよ。どうぞお好きな席に」と声をかけていただけました。
メニューは、そば・うどん・ラーメン・焼きそば・チャーハン。ちょっと海の家っぽい品揃えですね。 単品で焼き魚・刺身・煮魚・天ぷらなどがあり、それに350円足すと定食(ご飯・味噌汁・小鉢・おしんこ)になるそうです。 他にも、お餅やすいとん、甘味もあります。 しかも、どれも安い。 炭火で焼くお魚がこのお店のウリらしく、とてもおいしそうでしたが、おなかの減りがMAXだったのですぐにいただけそうな刺身系をチョイス。 鯵のたたきとさざえのお刺身を定食でいただきました。 (後で知ったのですが、焼魚は事前にじっくり炭火で時間をかけて焼いておいてあり、そんなに待たずに食べられたそうです) 店の入口にあった生簀から取り出した鯵をその場で、たたきに。身は程よい弾力と脂の甘み。 サザエは、ちょっと小ぶりで、身が少なかった。薄目に切られてありましたが、歯ごたえは半端なくありました。磯の香りがします。 炭火で壺焼きもよかったかも・・。 相方は、天丼。揚げたての天ぷらは、衣が少し厚めで、ざっくりした歯ごたえがあり、ボリューム満点。どれもおいしかったそうです。 定食のご飯はお代わり自由なので、お店の方が私に「ご飯お代わりしますか?」と声をかけてくださいました。私が、首をフルフル横に振ると、相方が代わりに「大丈夫です」とお返事したら、お店の人に「どんぶりはご飯お代わりはないですよ~(笑)」と笑われてしまいました。しかし続けて「でも、足らなかったら彼女にお代わりしてもらって食べてもいいですよ~」なんて言っていただけました。 食べ終わる頃にちょうど16時になりました。しかし、メニューの自家製ところてん(200円)がとてつもなく気になります。 「そろそろ店じまいの時間かと思うのですが、猛烈ダッシュで食べるので甘味もいただいていいですか?」と伺うと、「お気になさらずに。ここの天草で作っているんですよ。食べていってください」と快諾。 悩んだ末、私は、クリームあんみつを。相方はところてんをいただきました。 ところてんもあんみつの寒天も海藻臭さは少なく、酢にも黒蜜にもどちらにも合ってます。プリっとした弾力がたまりません。ところてんは箸でつまむと立つくらいのしっかりした固さがありました。 ボリュームは3口サイズで、食いしん坊の私たちには少なめでしたが、食後のデザートとしてはちょうどいい量でした。 座敷で昼下がりの海を眺めながらのご飯。田舎の親戚の家に来たような雑多な雰囲気があり、懐かしい香りがするお店です。(今どきのこじゃれたカフェ好きにはおすすめできませんが) 手ごろなお値段で、地のものがいただけるお店がこんなところに潜んでいたとは、驚きです。 三崎は「観光価格」ですからねえ。 今度チャンスがあれば、ぜひ「焼き魚」をすいとんといっしょにいただきたいですね。 お餅も囲炉裏で焼いてくれるのかしら・・なんて気になりながら、お店を後にしました。
2013年3月30日来訪
神奈川県三浦市南下浦町毘沙門1306
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