お昼にお蕎麦を食べ、温泉宿に向かう道の選択を誤り、「早雲山公園」という名の急こう配な階段道に踏み込んでしまい、またもや箱根のお山にはまった私ですが・・・、まあ、箱根は予想外に「山」だった話はもういいですよね(笑)
今回の日帰り温泉場として「箱根湯本 自家源泉の温泉旅館 花紋」というお宿を利用させていただきました。利用可能時間が10時30分から17時の間と長く、観光やお食事など他の予定にあわせて利用時間の調節ができるのでありがたかったです。私は14時くらいにチェックインし、2時間程度、ゆるゆるしていました。
お風呂は、内湯と露天の境が解放されており、夏の昼の暑い時間でしたが、通り抜ける風が心地よかったです。国道沿いのため車の音が聞こえることと外の景色が見られないのはちょっと残念ではありました。土曜日の利用でしたが時間が遅かったせいか、露天フロ1人きりで貸切のような時間もあり、ゆっくりつかることができました。
そして、お風呂で、体が緩むと、なぜだかおなかがすくのですねえ。
お宿のレトロな無料送迎バスで箱根湯本の駅まで送っていただき、お土産物を物色。湯本駅の下に「えヴぁ屋」なる店を発見。すごいですね、いまだ人気は衰えず。シトの人形焼とか、限定手ぬぐいなどもありました。20年前の私だったら買いあさっていただろうなあ。
さて、夕飯のお店はどうしましょう。箱根湯本は、意外に夜が早いので要注意です。お昼なら、営業していた蕎麦屋もカフェもラーメン屋も18時には閉店してしまいます。土産物屋も次々にシャッターがしまっていきます。温泉といえば夕飯は宿で食べるのが定番で、そのあとも、あまり宿から出ませんからね。仕方がないといえますが。
現在18時。川沿いで「湯葉丼」「直吉」なる看板を見つけました。お声をかけるとまだオーダーも大丈夫とのことでした。
あとで、調べたら結構有名なお店だったのですね。
こちらの湯葉や豆腐は、大平台の名水「姫の水」で作られているそうです。塔ノ沢・大平台の名水は癖のない味でのどごしがいいお水です。せっかくなので、汲みあげ豆腐がついている「湯葉丼+湯葉刺しセット」を注文しました。
「湯葉丼」なるもの、はじめていただきます。「かつ丼」のようながっつりしたものをイメージしていたら、ちょっと違っていました。
土鍋でグツグツ煮えた出汁に湯葉が泳いでいる隙間を卵がつないでいるものが登場。ご飯は別。お店の方から「適度に覚ましながら、ご飯にかけて食べてください」と説明をうける。
まずは、出汁をいただく。予想していたけれども、かなり熱い。やけどギリギリ。きっちりしっかりかつおだしで、ちょっと甘みのある懐かしいしょうゆ味でした。
湯葉はふわふわとろとろ。レンゲですくうと固まりきらなかった豆乳が湯葉の隙間から出汁にしみだしてきます。
お店の方に言われたように、ご飯にかけてみましたが、汁がサラサラなので、いまいち味が絡みません。
なので、ご飯のほうをレンゲにすくって出汁に浸し湯葉を乗っけて、蓮華の上にミニ湯葉丼を作成してからいただいてみました。
うん。こっちが正解。
出汁の甘みと湯葉の甘みとそれぞれ違う甘みが、いい感じにご飯に絡みます。
刺身湯葉は、予想通りのおいしさ。
木綿の豆腐は、ギュとしまっていましたが、味自体は思ったより普通でした。好み的には「男前豆腐 波乗りジョニー」のまめまめしさのほうが好きかも・・。でも、いつまでもアツアツの湯葉丼に対し、冷奴はいい箸休めになります。
ご飯が多いかなあと思っていましたが、出汁と一緒にさらさら食べていたらあっという間に完食してしまいました。
夏には少々厳しい熱さではありますが、女子力UPの大豆イソフラボンをたっぷりとれて大満足でした。
おなかもくちくなり、東海道線鈍行に揺られ、うとうとしながらの帰路についたのでした。
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