湯本温泉での宿を素泊まりにして、夕食を食べに行ったり、川から川への移動途中にお昼をいただきに立ち寄ることも多いです。(とはいっても1年に数回ですが・・)
メニューはいわゆる中華食堂。ラーメン・定食・そば・うどん。
しかし、侮ってはいけないのが、そこここに使用されている地元食材。
行者にんにくの入った餃子は、薫り高くジューシーで、しょうゆなしでもおいしくいただけます。
マコモダケ入りのそば。秋にとったものを甘めにしょうゆ漬けしてあるんだと思いますが、やさしい味が癖になります。
春にお邪魔すると、タイミングがいい時は西和賀特産のわらびのお浸しもいただけます。
西和賀のわらびは、軸が太くねっとりとした触感でよそのわらびとは別物です。灰でアクを抜いているのだと思いますが、エグミがなく口に入れると、とろけてしまい、香りが喉から鼻腔に広がる感じです。
私は、こちらのわらびをいただいてから、わらびが好きになりました。関東で売っているわらびの多くは重曹でアク抜きしていてあり、筋っぽくてえぐいんです・・。私は長いこと、そのエグミがわらびの味だと思っていたので、目からウロコでした。
横浜のカルキくさい水に慣れている私からすると、西和賀の水道水でも十分おいしいと感じているのですが、「料理は水が肝心だから」とおっしゃるご主人のスタンスに感服です。
そのお水でとった余計な味(添加物)が入っていないこだわりのラーメンスープは、やさしく透き通ってまろやかです。昔懐かしい鶏がらしょうゆ。
寒い時期には、ピリっと辛い麻婆ラーメンもいいですね。(ただし猫舌の方はスープがなかなか冷めないので要注意、)
中華なべをじゃかじゃか振って作るチャーハンは、お米ふっくらで粒はパラッパラ。
モヤシたっぷりの野菜炒め。さくさくにあがったとんかつ。
奇をてらわないシンプルなメニューは、実はこだわりのポイントが多く、私好みでうれしいです。滋味深~い。
そして、安くてボリューム満点。ご飯が山盛りなのですが、おいしいので食べちゃうのです。毎回、おなかパンパンです。
・・・実は、いつも「中央食堂」さんを利用しているので、湯本温泉名物の「ぜんまい焼きそば」を食べに行ったことがありません。10年以上、まだ「湯田町」だったころから西和賀に行っているのに、我ながらびっくりな事実です(笑)
次回は、ちょっと浮気して「大丸食堂」にも行ってみても・・・いいかしら・・?